理系パパがFIREを目指す理由|人生の舵は自分で取る

FIRE

「せっかくの人生、もっと自由に、自分らしく生きてみたい。」

そう思うようになったのは、子どもが生まれてからです。仕事も家庭もどちらも大事。でも、毎日が“こなすこと”で終わってしまう日々に、少しずつ違和感を覚えるようになりました。

本当は、家族との時間も大切にしたいし、自分の趣味や成長にも時間を使いたい。そんな思いを抱えていたときに出会ったのが、「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」という考え方でした。

サラリーマンも楽しい。でも、もっと自由に生きてみたい

私は技術系の仕事をしています。製品をつくったり、新しい技術に触れたりするのは本当に楽しいです。やりがいもあるし、会社員として得た経験やスキルは、自分にとってかけがえのない財産です。

一方で、「もっとこうしたいのに」と思っても、自分一人ではどうにもならないことも多いのがサラリーマンの世界。スケジュールや方針、組織の都合など、自分の意思だけでは変えられない部分があるのは仕方がないこと。

それでもやっぱり、自分で考え、自分で行動して、自分の責任で結果が返ってくる、そんな働き方にも魅力を感じるようになりました。

最近副業を始めたのも、その一環です。自分のペースで仕事をつくる楽しさや、新しいことに挑戦する面白さを知って、「働く」ってこんなに自由でもいいんだなと気づきました。

FIREは、人生の「選択肢」を増やす考え方

FIREを知ったとき、「これこそ、理系的で面白いな」と感じました。

生活費を抑えて、収入の一部を投資に回し、資産から生まれるリターンで生活できる状態を目指す。まるで人生というプロジェクトの最適化を図るようで、数字をいじるのが好きな自分にはぴったりな考え方でした。

私は登山が趣味なのですが、FIREには登山にも似た魅力を感じます。FIREも登山もまず目標を決めます。それから自分の持っているスキルや装備と道中のリスク(登山なら天気や遭難、FIREなら病気や失職)を考えながら、自分に合ったルートを選びます。誰かに決められた道を歩くのではなく、自分の判断で進んでいく感覚が、FIREを目指す生き方とよく似ているんです。

昔、どこで読んだのか忘れてしまいましたが、「奴隷が自分でお金を稼ぎ、自分自身を買い戻す」という物語がありました。(漫画のマギだったか、スピリットサークルだったか・・・)

名前も作品も思い出せませんが、そのエピソードはずっと心に残っています。誰かに支配されていた立場から、自分の力で自由を手に入れる。その姿に、FIREを目指す今の自分が重なりました。

もちろん、今の私たちは物理的な意味での“奴隷”ではありません。でも、働き方やお金、時間、人間関係……気づかないうちに、何かに縛られていることってありますよね。

FIREを目指すことは、そうした見えない「しがらみ」から一つずつ自分を解放していく行為だと、私は思っています。自分の人生を、他人に委ねるのではなく、自分で「買い戻す」ような感覚です。

FIREは「早く仕事を辞めたい」という消極的な選択ではなく、「どう生きるかを自分で選びたい」という前向きな選択です。

自分のペースで働いたり、家族との時間を増やしたり、新しい挑戦をしたり。FIREを通じて、そんな“選べる人生”を目指せることが、私にとっての大きな魅力です。

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