住宅ローンを組むとき、最初に迷うのが「金利タイプ」です。
- 変動金利のほうが金利が安いけど、リスクはないの?
- 固定金利は安心だけど、支払いが多くなるのが心配……
本記事では、変動金利と固定金利それぞれの特徴をわかりやすく解説し、どちらを選ぶべきか考えるヒントを紹介します。
変動金利とは?メリットとデメリット
変動金利とは、半年ごとに適用金利が見直される住宅ローンのことです。
ただし、実際の返済額は5年間一定で、金利上昇があった場合でも次回見直し時に反映される仕組みになっています。
メリット
- 金利が固定型よりも低く設定されているため、初期負担が小さい
- 金利が下がれば、支払う利息も減少する
デメリット
- 金利上昇リスクが常にある
- 返済総額が予測しにくい
特に注意したいのは、元金が多く残っている時期に金利が上がると影響が大きいことです。ローン初期は残高が多いため、わずかな金利上昇でも返済額に大きな差が出ます。
固定金利とは?メリットとデメリット
固定金利とは、借りたときの金利が完済まで変わらない住宅ローンです。
メリット
- 返済額が最後まで一定なので、家計の見通しが立てやすい
- 金利上昇の影響を受けない
デメリット
- 変動金利に比べ、スタート時の金利が高め
- 市場金利が下がっても恩恵を受けられない
固定金利は「安心を買う」ためのコスト、と考えるとイメージしやすいでしょう。
変動金利と固定金利、どう選ぶ?
ここで重要なのは、単純に「安いから変動金利」という選び方は危険だということです。
ポイントは、リスクを取れるかどうかです。
変動金利が向いている人
- 多少の金利上昇があっても家計が耐えられる
- 資産運用や十分な貯蓄でリスクヘッジができる
- 返済期間が短め(15年以内など)である
固定金利が向いている人
- 家計にあまり余裕がなく、支出の安定を優先したい
- リスクを取りたくない、精神的な安心を重視したい
- 長期(30年以上)で住宅ローンを組む予定である
金利の動向は誰にも正確には予測できません。金利予想をしている専門家や記事も多くありますが、個人的にはあまり当てにならないと思っています。急な金利上昇など、リスクを取れるなら変動金利、取れないなら固定金利というのが基本的な考え方になります。
筆者の考え|我が家ではどう考えたか?
参考までに、我が家では変動金利を選択しました。
理由は、金利が低い間に資産運用も同時に進め、リスクを自分で管理する方針を取ったからです。
もちろん、金利が急上昇した場合は、手元資金で繰上げ返済できる体制を整えています。
「繰上げ返済もでき、かつ手元資金も余裕がある」という柔軟な選択肢を持つことが、安心感につながっています。
日本では変動金利が主流。金利変動には注意
日本では、多くの方が変動金利を選んで住宅ローンを組んでいます。
日本では、これまで低金利が長く続いているためリスクが意識されにくいですが、今後、金利が上昇する可能性は大いにあります。
住宅ローンは人生の中でも大きな借り入れになります。だからこそ、金利の仕組みやリスクについて、しっかり知識を持っておくことがとても大切です。
まとめ|リスク許容度で選ぼう
変動金利も固定金利も、それぞれにメリット・デメリットがあります。
選択の基準は、単なる金利の安さではありません。リスクを取れるかどうか、家計の余力がどれだけあるかがカギになります。
最終的には、自分自身のライフプランや価値観に合わせて、納得できる選択をすることが大切です。また、実際にどちらを選んだ場合の返済額イメージを、簡単なシミュレーションで試してみるのもおすすめです。
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