FIREを目指して資産運用を始めた人の中には、米国の著名投資家「レイ・ダリオ(Ray Dalio)」の名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
この記事では、彼がなぜ世界で最も影響力のある投資家の一人とされているのか、そして彼の思想が私たち一般投資家やFIRE志望者にどう役立つのかを、初心者向けにわかりやすく解説します。
レイ・ダリオとは何者か?
レイ・ダリオはアメリカの著名なヘッジファンドマネージャーであり、「ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)」という世界最大級のヘッジファンドを創設した人物です。
1949年生まれで、わずか12歳のときに株式投資を始め、その後ハーバード・ビジネス・スクールを卒業。
ブリッジウォーター社は長年にわたり機関投資家や政府系ファンドの資金を運用し、安定したリターンを生み出してきました。
ダリオが大切にする3つの思想
1. 経済は機械のように動く
ダリオは「経済の仕組みは、非常にシンプルなルールに基づいた機械のようなものだ」と語ります。
彼の代表的な動画 『30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio』では、信用創造、金利、インフレ、債務などの関係性がわかりやすく解説されています。(本当に素晴らしい動画です。我が子が大きくなったら是非見せてあげたいくらい)
経済のサイクル(短期・長期)を理解することで、投資家として冷静な判断ができるようになります。
2. 多様な資産に分散せよ(オールウェザー戦略)
ダリオは「未来は誰にも読めない」という前提に立ち、経済状況の変化に強い『オールウェザー・ポートフォリオ』を提唱しました。
株式・債券・金・コモディティなどをバランス良く保有することで、景気変動に左右されにくい安定した運用が可能になります。
FIREを目指す投資家にとっても、「暴落に強い運用スタイル」として再評価されています。
ただ、最近は株式と債券が両方安くなったり、過去のポートフォリオが本当に通用するのか、というのは個人的に気になっているところです。(そう思うことすら、ダリオから「未来は誰にも読めない」と言われそう)
3. 原則(Principles)を持って生きる
ダリオの名著『Principles(プリンシプルズ)』では、人生と仕事における判断基準=原則を持つことの大切さが語られています。
「現実を正しく見て、それにどう対処するか」が彼の哲学であり、失敗から学ぶプロセスが成功に繋がると繰り返し述べています。
これは投資だけでなく、人生設計やキャリア形成にも通じる深い考え方です。
こちらに関しても彼の代表的な動画 レイ・ダリオ著 「変わりゆく世界秩序」で詳細に説明されています。
なぜFIREを目指す人にとって重要なのか?
FIREを目指す人にとって、収入・支出・投資リターンといった数値の管理は重要です。
しかし、レイ・ダリオのような「経済全体の構造を理解する」視点を持つことで、短期の値動きに一喜一憂せず、冷静に判断できるようになります。
例えば、インフレが進行する中で現金や債券をどう扱うべきか、経済成長が鈍化したときの株式比率はどうするか、など。
ダリオの理論は、それらの判断に「軸」を与えてくれます。
まとめ:ダリオから学ぶ、経済と人生の見方
レイ・ダリオは単なる投資の達人ではありません。彼の思想は「どう生きるか」という問いにもヒントを与えてくれます。
経済の仕組みを理解し、資産を守り、原則に従って生きる。FIRE後の自由な人生をより充実したものにするためにも、ぜひ彼の思想に触れてみてください。
改めて、こちらの2本の動画は本当におすすめですので、是非一度じっくりみてください。
『30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio』
レイ・ダリオ著 「変わりゆく世界秩序」
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