オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)のリバランスと組入れ銘柄の仕組みとは?

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))は、世界中の株式に自動で分散投資できる投資信託として人気があります。その大きな魅力の一つが「リバランス」機能です。本記事では、初心者でも理解しやすいように、リバランスの仕組みや組入れ銘柄の決まり方を丁寧に解説します。

1. オルカンはどんな仕組みで投資している?

オルカンは、MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)という指数に連動する投資信託です。MSCI ACWIは、先進国と新興国の株式を対象とし、約3,000銘柄で構成されています。

  • 先進国23カ国+新興国24カ国
  • 大型株・中型株で構成
  • 全世界株式市場の時価総額の約85%をカバー

つまり、オルカンに投資するだけで、世界中の有望企業にまとめて投資していることになるのです。

2. リバランスとは何か?

リバランスとは、株価の変動などによって変化した銘柄の構成比率を、もとのバランスに戻す作業のことです。オルカンでは、このリバランスを運用会社が自動で行ってくれるため、投資家が個別に売買する必要はありません。

MSCI ACWIに連動するファンドでは、年に4回(2月、5月、8月、11月)の定期的なリバランスが行われ、構成銘柄の入れ替えや比率調整が実施されます。

3. 組入れ銘柄はどうやって決まる?

MSCI ACWIの構成銘柄は、MSCI社が定めたルールに従って決定されます。主な基準は以下の通りです。

  • 時価総額が一定以上あること
  • 株式の流動性(売買のしやすさ)があること
  • 外国人投資家による購入が可能であること

これにより、成長性が高く世界で注目される企業が自動的に組み入れられる仕組みになっています。

4. 2024年11月のリバランス事例(国別構成比率)

2024年11月に実施されたMSCI ACWIのリバランスでは、以下のような国別構成比率の変化がありました(概算)。

国・地域構成比率の変化
インド+0.45%
ブラジル+0.62%
アメリカ+0.17%
スウェーデン+0.08%
中国-0.43%
台湾-0.34%
韓国-0.12%
日本-0.06%

このように、経済成長が期待される国の比率が増え、リスクの高まった国の比率は下がるように自動で調整されていきます。

5. リバランスがあるから安心して長期積立できる

投資初心者にとって最大の不安は、「このままでいいのか分からない」ということ。でも、オルカンなら心配いりません。

  • 世界経済の変化に応じて自動で最適化
  • 構成銘柄の見直しも全ておまかせ
  • 何もせずとも、世界経済の成長に乗れる

この「自動リバランス機能」こそ、オルカンが長期積立に向いている最大の理由です。

6. まとめ

オルカンは、MSCI ACWIに連動して世界中の株式に分散投資できる投資信託です。そして、年4回の自動リバランスにより、世界経済の変化に常に対応し続けてくれます。

初心者でも安心して長期積立できる理由は、このリバランスの仕組みにあるのです。オルカンを活用して、あなたも「世界の成長に乗る投資」を始めてみませんか?

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