今回は、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指すなら必読ともいえる一冊、『FIRE 最強の早期リタイア術』について、要点をわかりやすくまとめてご紹介します。
この本は、私自身がFIREを単なる夢物語ではない、現実的なFIRE達成ロードマップを描いてくれた一冊です。
『FIRE 最強の早期リタイア術』とは?
著者は、アメリカでFIREムーブメントを牽引してきたクリスティー・シェンさんとブライス・リャンさん夫妻。本書は、単なる「早期リタイアの夢本」ではなく、FIREを現実にするための具体的なステップを示している点が特徴です。
本書の基本メッセージ
- 高年収よりも高貯蓄率が重要
- 投資は「複利」を味方につける戦略が基本
- リタイア後の生活設計もシミュレーション必須
FIRE達成に必要な考え方
貯蓄率がすべてを決める
本書では、貯蓄率(収入に対する貯蓄の割合)がFIRE達成年数に直結すると強調されています。例えば、貯蓄率50%なら約17年、貯蓄率70%なら約8.5年でFIRE可能という試算が紹介されています。
この「貯蓄率を軸に考える」という発想は、私にとって非常に大きな気づきでした。以前は、年収や投資成績ばかりに目がいきがちでしたが、本書を読んでからは、毎月の支出管理において「貯蓄率がプラスならOK」というシンプルな軸を持てるようになりました。
たとえば、毎月2万円を節約するのは大変に感じるかもしれません。しかし、それが結果的にFIREまでの期間を数年単位で短縮できるとしたら頑張れる気がしませんか?
むしろ、貯蓄率さえマイナスにならない状況をコツコツ継続できれば、将来お金に困ることはない──そう考えると、日々の安心感も大きくなりました。
リスクを抑えた投資戦略
株式インデックスファンドへの分散投資を中心に、リスクとリターンのバランスを取ることが推奨されています。また、リタイア後に備えた「セーフ・ウィズドロー・レート(安全な引き出し率)」にも言及され、年間4%ルール(資産の4%を毎年取り崩す)が紹介されています。
注目したポイント
数式でFIRE達成年数をシミュレーション
本書では、貯蓄率と運用利回りをもとに、FIREまでの年数を計算する数式も紹介されています。理論的に考える楽しさもあり、理系脳にはたまりません!
実際、私も自分でFIRE達成年数をシミュレーションしてみたことがあります。すると、漠然と「何十年後」と思っていた目標が、貯蓄率次第で10年単位で大きく変わるとがわかり、驚きました。こうした具体的な数字に落とし込める点も、この本の大きな魅力だと感じます。
私が作ったFIRE達成年数シミュレーターはこちら
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リタイア後のリスク管理
単なる資産形成だけでなく、リタイア後の医療費、税金、為替リスクなどにも丁寧に触れられています。退職後も問題なく生き抜くための現実的な視点が詰まっています。
貯蓄率重視の考え方に影響を受けた
私が貯蓄率をFIREへの最重要指標と考えるようになったのも、この書籍の影響です。毎月の支出管理でも、まず貯蓄率がプラスかどうかを意識しています。むしろ、そこさえマイナスにならない状況をコツコツ継続できれば、将来お金に困ることはないと信じています。
こんな人におすすめ!
- 将来、働き方を自由に選びたいと考えている人
- 資産形成を効率よく進めたい人
- 単なる夢物語ではない、現実的なFIRE計画を知りたい人
まとめ|FIREは夢ではなく「戦略」だ
『FIRE 最強の早期リタイア術』を読むと、FIREは単なる夢物語ではなく、正しい戦略と行動で誰でも近づける目標だと実感できます。特に、貯蓄率を意識した生活設計と、堅実な資産運用の重要性を再確認できるでしょう。
私自身も、この本との出会いをきっかけに、毎月の収支を「貯蓄率」という指標で振り返る習慣ができました。そして、少しずつでも着実に資産形成が進んでいるという実感を持てるようになりました。
この記事をきっかけに、あなたも今日からFIREへの一歩を踏み出してみませんか?
それではまた!
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