ひと昔前、家計といえば「妻が財布を握り、夫は毎月決まったお小遣い」というスタイルが一般的でした。
しかし令和のいま、共働きが当たり前になった時代に、その方法が本当に最適とは言い切れません。夫婦ふたりで稼ぐ今の時代、家計管理も当然夫婦ふたりですべきだと考えます。
本記事では、共働き世代に合った現代的な家計管理の考え方と、我が家の実践例をご紹介します。
「家計=妻まかせ」はもう古い?
昭和〜平成の家庭では、
- 夫は外で働く
- 妻は家と家計を守る
という分担が主流で、夫は「今月も小遣い3万円ね」と渡されるような仕組みもよく見られました。
でも、いまは時代が違います。
夫婦共働きが一般的になり、収入の柱もふたりに分散しているのに、
お金の管理だけはどちらか一方に任せっきりというのは、アンバランスではないでしょうか?
共働き時代の家計管理、どうあるべき?
共働きだからこそ、家計もふたりで協力・共有することが大切です。
どちらかに「丸投げ」では、
- お金の流れがブラックボックス化する
- 無駄な支出に気づきにくくなる
- 金銭感覚のズレから不満や不信が生まれる
よくあるのが、「夫は働いて給料を稼いでいるが、家計の実態にはノータッチ」。
給料日になると口座に振り込まれ、お小遣いをもらって、それ以外はわからない——。
貯金がどれくらいあるのか、老後の見通しはどうなっているのか、何も把握していないというのは、やはり健全な状態とは言えません。
まずは現状を知ることから始めて、少しずつでも「自分ごと」として家計に関わることが大切です。
改善点は一気にすべてを変える必要はありません。できることからひとつずつで十分です。
令和の今なら、家計管理はもっと簡単にできる
昭和や平成の時代には、家計簿といえば手書きが主流。通帳を記帳し、レシートを集計して…とかなり手間がかかっていました。
しかし今は、キャッシュレス決済が一般化し、家計簿アプリも非常に優秀になっています。
収支も資産も、ワンタップで「見える化」できる時代です。
仕組みが整ってきた令和の今だからこそ、誰でも手軽に家計の現状を把握でき、無理なく管理を始めることができます。
我が家の家計管理術をご紹介
我が家でも、共働きで家計管理をしています。
おすすめの方法は、夫婦それぞれがキャッシュレス化を進め、すべての口座・カード・証券口座を家計簿アプリに連携すること。
連携された情報は自動で集計され、アプリ上で資産・支出の全体像が可視化されます。
それをもとに夫婦で話し合えば、
- 使いすぎに早く気づける
- 資産の推移をふたりでチェックできる
- 「なんとなく不安」が「明確な判断材料」に変わる
この方法を取り入れてから、お金の話をすることへの心理的ハードルがぐっと下がりました。
家計管理がふたりの共通プロジェクトのようになり、節約・投資・ライフプランの話まで前向きにできるようになったと感じています。
家計管理に必要なのは「テクニック」+「関係性」
家計管理というと、「どのアプリを使うか?」「何口座に分けるか?」といったテクニックに目が行きがちです。
もちろん仕組みづくりは大切ですが、同じくらい、パートナーとの信頼関係と対話も重要です。
もしパートナーが「全部自分で管理したい」「お金の使い道は見せたくない」と言うようであれば、一度しっかり話し合うことをおすすめします。
家計は家族の未来をつくる土台です。
そこにお互いが関心を持ち、協力し合うことが、資産形成だけでなく、よりよい夫婦関係にもつながると私は感じています。
まとめ|“ふたり”でお金と向き合える家計へ
令和の家計管理に必要なのは、「任せる」ではなく「共有する」という考え方です。
共働きだからこそ、収入も支出も、お互いが把握して納得できる仕組みが必要です。
まずは、マネーフォワードMEなどの家計管理アプリにお互いの資産情報を連携してみる。
そこからふたりの家計の「見える化」が始まります。
家計のオープン化は、節約や投資の第一歩であり、ふたりの信頼関係をより強くする手段でもあります。
まずは「知ること」から。ひとつひとつ改善していけば、必ず変わっていきます。
将来の安心のために、今日から、夫婦でお金について話してみませんか?
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