資産形成を始めるにあたって、まず意識したいのが「貯蓄率」です。
手取り収入に対して、どれだけ貯蓄や投資に回せるか。この割合が高いほど、将来の資産形成は加速していきます。
そして、貯蓄率を上げるための最重要テーマが、固定費の削減です。
貯蓄率を上げるには、まず固定費を見直そう
支出には「固定費」と「変動費」があります。
固定費とは、毎月ほぼ一定で支払いが発生する支出のこと。
家計を改善しようと思ったとき、まず手をつけるべきはこの固定費です。
なぜなら、一度見直せばその後ずっと効果が続くから。
逆に、外食を我慢したり、趣味を削ったりといった変動費の節約は、精神的なストレスがたまりやすく、長続きしにくい傾向があります。
だからこそ、最初に手をつけるべきは「固定費」なのです。
固定費とは?まず基本を押さえよう
固定費には、次のようなものがあります。
- 住宅ローンや家賃
- 通信費(スマホ・インターネット)
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 保険料(生命保険・医療保険など)
- サブスクリプションサービス(動画配信、音楽、ジムなど)
これらは毎月ほぼ固定で発生するため、気づかないうちに家計を圧迫していることも少なくありません。
主な固定費と、一般家庭の平均支出
参考までに、総務省「家計調査」(2人以上世帯)をもとに、一般家庭の平均的な支出イメージをまとめてみました。
- 住居費:約6〜12万円(ローン返済や家賃)
- 通信費:約1.5〜2万円(スマホ代+インターネット回線)
- 保険料:約1〜2万円(生命保険・医療保険など)
- 光熱費:約2万円(電気・ガス・水道)
- サブスク:約数千円(動画配信、音楽、フィットネスなど)
固定費だけで、毎月10〜18万円以上支払っている家庭が多いのが現実です。
我が家の固定費例
ちなみに、我が家の固定費は次の通りです。
- 住居費:10.6万円(住宅ローン、固定資産税)
- 通信費:1万円(自宅光回線、携帯回線×2)
- 保険料:8千円(収入保障保険×2、火災保険、自動車保険)
- 光熱費:1.2万円(真夏、真冬は高額だが平均するとこれくらい)
- サブスク:2千円(AmazonPrime、メルマガ、たまにNetflix)
毎月の住宅ローン返済はそこそこ、それ以外の固定費は頑張って抑えています。これらをベースに、無理なく固定費の最適化を心がけています。
固定費を削減するメリット
固定費削減には、次のようなメリットがあります。
- 一度見直せば、その後は自動的に支出が減り続ける
- ストレスが少ない(節約している感覚がない)
- 浮いたお金をそのまま貯蓄や投資に回せる
変動費(食費・娯楽費など)は生活の満足度に直結することが多いですが、固定費は「見直しても生活満足度にほぼ影響しない」ケースが多いのが特徴です。
だからこそ、家計改革は固定費からなのです。
固定費削減の方法は、他の記事で詳細に解説していますのでご参考に。
👉【住宅ローンの基本】変動金利と固定金利、どちらを選ぶべき?
👉【医療保険は必要か?】高額療養費制度と付加給付を正しく理解しよう
👉【9年以上愛用】我が家の通信環境を紹介!IIJmioを選び続ける理由
まとめ|固定費見直しから資産形成を加速しよう
資産形成において、収入を増やすことも大事ですが、支出を最適化することも同じくらい重要です。私のようにFIREを目指しているなら、むしろ支出の最適化のほうが重要です。
そして、最初に手をつけるなら、ストレスが少なく、効果が持続する固定費の削減が最もおすすめです。まずは、自分の固定費をリストアップしてみましょう。意外なところに、「改善できるムダ」が潜んでいるかもしれません。
コツコツと固定費を最適化し、未来の資産形成を加速させていきましょう
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