「銀行に預けていれば安心」
そんな常識が、いま大きく揺らいでいます。
最近の政府政策により、日本は明らかにインフレ社会に突入しました。
実際、今年だけでも物価が約3〜4%上昇したとの報道もあり、スーパーや光熱費の値上がりを肌で感じている方も多いのではないでしょうか。個人的に、昔は100円そこそこだったコンビニおにぎりの値段が最近は200円近くなっているのを見るたびに、身近なインフレを強く感じています。
この記事では、インフレが資産に与える影響をわかりやすく整理し、「銀行預金だけに頼らない資産防衛術」を紹介します。
インフレが資産に与えるインパクト
まずは教科書的な話ですが、インフレとは、物価が継続的に上昇しお金の実質的な価値が目減りしていく現象です。
例えば、いま100万円を預金していても、5年後に物価が15%上がっていたら、
その100万円で買えるモノ・サービスの量は約85万円分に減ってしまうことになります。
つまり、現金を持っているだけで「実質的な損失」が発生するのがインフレ時代なのです。
銀行預金のメリットと限界
もちろん、銀行預金には大きなメリットもあります。
- 安全性が高い(元本保証)
- いつでも引き出せる(流動性が高い)
しかし、インフレ社会では「預金=安心」とは言い切れません。
むしろ、銀行預金だけに頼るというのは、日本円に100%集中投資しているのと同じリスクを抱えていることを意味します。
「現金はリスクゼロ」ではない。
この視点を持つことが、インフレ時代を生き抜く第一歩です。
インフレ時代の資産防衛の基本戦略
資産をインフレから守るためには、いくつかの基本方針が重要になります。
- リスク分散:現金だけに偏らない
- 成長資産・実物資産へのシフト:インフレに強い資産を持つ
- 定期的な資産配分の見直し:環境変化に応じて調整する
それぞれをバランスよく取り入れることで、資産を守りながら育てることができます。
資産防衛に有効な選択肢とは?
具体的には、次のような資産を組み合わせることが考えられます。
- インデックス型投資信託(全世界株式・米国株式など)
- 個別株式(インフレに強い業種を中心に)
- ゴールド・コモディティ(インフレ時に強い現物資産)
- 外貨建て資産(円安リスクヘッジも兼ねる)
- 住宅ローンの早期返済(金利上昇リスクを下げる効果も)
もちろん、すべてを一度に実行する必要はありません。
どの選択肢が向いているかは、年齢やライフプランによっても変わります。
無理のない範囲で、自分にフィットする資産防衛策を選んでいきましょう。
今日からできる3つの行動
- 現金比率をチェックする
総資産のうち、現金・預金が占める割合を確認する - 少額投資を始める
つみたてNISAなど、手軽な積立からスタート - 資産防衛チェックデーを作る
年に1〜2回、自分の資産配分を見直す習慣をつける
まずは「現状を知る」だけでも大きな一歩です!
「守り」も立派な資産形成
資産形成というと「攻め=増やす」イメージが強いですが、
インフレ時代においては「守ること」も立派な資産形成です。
預金を否定する必要はありません。
ただ、「日本円100%集中」というリスクを意識し、
少しずつでもリスク分散を意識した資産防衛を始めましょう。
今日からできる小さな行動が、未来の安心につながります。
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