はじめに|NISAと5%運用って現実的なの?
FIREを目指す上で、資産運用は欠かせません。
その中でもNISA(少額投資非課税制度)は、資産形成を加速させる強力な武器です。
特に、2024年から制度改正された「新NISA」は、さらに使いやすくパワーアップしました。
では、仮にNISAで「年利5%」の運用ができたとしたら、20年後の資産はどれくらいになるのでしょうか?
年利5%という数字は決して夢物語ではありません。
たとえば、全世界株式インデックスファンド(いわゆる「オルカン」)や、米国株式指数(S&P500)に連動する投資信託であれば、過去20年〜30年の実績から見ても、年平均4〜7%程度のリターンは十分現実的です。
今回は、一般的な運用利回りの目安として「年利5%」を採用し、
積立シミュレーションを通して資産形成の未来をのぞいてみたいと思います。
シミュレーション|月3万円・年利5%で20年積み立てた結果
まず、積立条件を以下のように設定します。
毎月の積立額:3万円
年間積立額:36万円
運用利回り:年5%(複利運用)
運用期間:20年間
この条件でシミュレーションすると、結果はこうなります。
総積立額(元本):720万円(36万円 × 20年)
最終資産額:約1,230万円
つまり、20年間コツコツ積み立てを続けるだけで、
元本の1.7倍以上の資産形成ができる計算になります!
単純に積み立てるだけでなく、「運用益に税金がかからない」というNISAのメリットを最大限活かせるのがポイントです。
さらに比較|積立額や運用利回りを変えるとどうなる?
もちろん、積立額や運用利回りによって未来の結果は大きく変わります。
たとえば、次のような違いが出ます。
【積立額を変えた場合】
月2万円積立 → 約820万円
月5万円積立 → 約2,050万円
【運用利回りを変えた場合】
年利3%(慎重シナリオ) → 約975万円
年利7%(強気シナリオ) → 約1,600万円
つまり、
積立額を増やす
運用利回りを上げる(ただしリスクも上がる)
積立期間を延ばす
この3つの要素が、将来の資産形成を大きく左右することがわかります。
このデータからわかること|小さな違いが未来を変える
今回のシミュレーションからわかる最大の教訓は、
「少額でも早く始めることが、将来の大きな差を生む」ということです。
たとえば、毎月たった1万円積立を増やすだけでも、20年後には数百万円の差になる可能性があります。
また、運用利回りもわずか数%の違いが、長期的には大きなインパクトを与えます。
これは、いわゆる「複利効果」の力です。
投資によって得られた利益が再び投資され、その利益がさらに利益を生む。
この雪だるま式の効果が、長期投資の最大の魅力です。
注意点|期待値5%は確実ではない
ただし、年利5%という数字はあくまで「期待値」であって、確実に得られるわけではありません。
市場は上下に変動するものであり、リターンがプラスの年もあればマイナスの年もあります。
重要なのは、短期的なブレに一喜一憂せず、長期目線でコツコツ積み立てを続けることです。
10年、20年という時間を味方につけることで、運用のブレも平均化されていきます。
リスクを完全になくすことはできませんが、
分散投資をする
長期間積み立てる
積立を途中でやめない
こうした基本を守ることで、成功確率を高めることができます。
まとめ|まずは積立NISAで未来を変える第一歩を
今回のシミュレーションで見た通り、
たとえ月3万円でも、20年続けるだけで1,000万円超えの資産形成が見えてきます。
そして、NISAなら運用益に税金がかからないため、
この成長分をまるごと自分のものにできるのです。
未来を変えるために必要なのは、「大きな額」ではありません。
「小さな一歩」を早く踏み出すことです。
まずは証券口座を開設し、積立NISAをスタートさせましょう。
それが、FIREを目指すあなたにとっての最高の第一歩になるはずです。
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